先週は上昇一辺倒の相場が転換した週で、今後の動きを占う上でも重要な今週初日の日中は終日軟調な展開、押し目買いもありましたが大引けに掛けては指数先物に大口の売りが出ていて全体を一気に押し下げました。中長期的にはまだまだ買い意欲を持っている人も多いと思いますが、目先は非常に上値が重くなると思われます。「押目待ちの押目なし」で上昇してきましたが、現在は「戻り待ちに戻りなし」になった可能性も。大口が下げ目線の限りそうなる事も十分あります。

TPPは米国が抜け規模がGDP半減した事もあり、既に材料は出尽くし株価に影響は無し。米税制改革の先行き不透明さによる米国の株価も上値が重く、日本では決算材料出尽くし感があります。世界情勢も悪化するリスクが上昇している事で直近では下げ要素が多いです。

2万2千～3千辺りで値固めをすると見ている識者も多いですが、チャートを見ると中期線に向かって下げており、ここを割ると更に一段安の可能性も。

気になるサウジ情勢ですが金融界は敏感に反応し、サウジ国債保障コストが上昇し5年物CDSでは先週約20bp上昇し2年振りの大幅上昇となっています。

日中の大口の動きはラージ12月限はGS、メリルリンチ、アムロ等が売り越し、ソシエテ、ドイツ等が買い越し、ミニ12月限はソシエテ、メリルリンチ、アムロ等は売り越しでした。

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