ムニューシン米財務長官のドル安容認発言により円高に振れ投資家心理を冷やし日経平均株価は続落、大きく下げました。日米貿易摩擦で円高圧力に対し強いドル政策を行ってきましたが、それから決別する姿勢を見せています。一方ロス米商務長官は現在の状況を不安視する必要はないと発言しただけで投資家が過剰反応しているとし火消しに回った。

トランプ大統領によるアメリカファースト、保護主義的な貿易政策の一環で、これ以外にも太陽光関連や洗濯機に関税を課す事も決めました。主に中国を標的にしていますが、保護主義政策を取ると相手も報復を行う事が濃厚で、経済は委縮する可能性が高く株価へ影響します。大幅なドル安となれば米国債を保有している人や国へのリターンが減るのでかなり影響します。

1月第3週の海外勢は現物2222億円の売り越し、先物323億円の買い越し、現物も信託銀行も売り越しでした。相場の転換期になりそうな雰囲気で、日経平均ボラティリティー・インデックスも本日17.04を付けるなど目安の20に近づいてきました。直近の動きから2万4千円辺りが再度強い抵抗になると思われます。

ナイトセッションはチャートやデータからは窓を閉めて、ここからやや反発しそうな気配がありますが、為替状況には気を付けておきましょう。また21時45分欧州中央銀行政策金利、24時米住宅販売件数等の指標も頭に入れておいた方が良いでしょう。また明日も日米共に重要な指標の発表があります。
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